災害時の血液のバックアップ体制

日本赤十字社 血液事業本部様に、災害時の血液のバックアップ体制についてお聞きしました。

災害時のバックアップ体制のご説明の前に、通常時における日本赤十字社での輸血用血液製剤の需給管理についてご説明させていただきます。

平成26年度赤血球製剤の適正在庫数

日本赤十字社におきましては、平成24年4月より、広域事業運営体制を展開しており、全国を7つのブロック(北海道・東北・関東甲信越・東海北陸・近畿・中四国・九州)に分け、そのブロック内にて需給管理を行っております。基本的には、このブロック内にて需給が完結されます。

しかしながら、ブロック内にて在庫バランスが保てないなどの状況の場合におきましては、ブロックを越えて全国にて在庫の調整を行っております。

このような体制の中で、赤血球製剤につきましては、平日供給分の3日分を100%とする在庫量を保有するよう常に進捗管理をしておりますので、急な災害が発生しましても、迅速に対応出来るものと考えております。
血液センター同士が、血液製剤の融通、配送及び受注業務等の供給体制、献血受入体制等を連携し、安定供給に努めます。

また、東日本大震災のように大規模災害の場合におきましては、ブロックを越えて全国レベルでの連携を図り、安定供給に努めます。

赤血球製剤の適正在庫数(平成26年度)

全国地域別・血液型別適正在庫数(単位:換算※)
※200mL献血由来のものを1とし、400mL献血由来のものを2として計算しております。

地域 全型合計 A型 O型 B型 AB型
北海道 4,500 1,570 1,370 1,010 550
東北 5,010 1,750 1,630 1,130 500
関東・甲信越 21,500 7,935 6,655 4,650 2,260
東海・北陸 8,650 3,240 2,735 1,850 825
近畿 11,000 4,275 3,290 2,230 1,205
中国・四国 6,540 2,650 1,890 1,320 680
九州 8,070 3,185 2,425 1,615 845
合計 65,270 24,605 19,995 13,805 6,865